須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成24年12月号掲載
がれき返却
また、信じられない出来事が起きました。
 今年の2月号で、青森の雪を沖縄に運び、子供たちに雪の体験をさせてあげようとしたところ、放射能の件で反対の声が上がり結局そのイベントが中止になったことを取り上げました。
 それと同じようなことが新潟市でも起こったのです。
 何と試験焼却のために岩手県大槌町から運んだがれきを返すという話です。がれきを返すという話は全国でも初めてだそうです。岩手県の人の嘆き、悲しみが手に取るように感じられます。
 どうして、こういう仕打ちをするのでしょう。このがれきは福島原発から持ち込んだのではなく、現に人が暮らしているところのがれきを、片付けましょうというだけのことです。岩手県のがれきが危ないというのであれば、福島県に隣接する新潟のゴミの方がよほど危ないと思います。

 私は、小千谷市の田舎の出身です。あの中越地震の後、震源地近くの親戚を訪ねてみました。私のホームページにも写真をまだ残してありますが、道路は寸断され、マンホールはプリンのように持ち上がっていました。そのホームページには載せてありませんが、いとこはドラム缶を使って暖を採っていました。これを見た時、一刻も早い復興を望んだものでした。そうした中で、今では地震があったこともわからない位になっています。
 もちろん、個々には影響を引きずっているにしても、ここまで復興が進みました。どうして、人が困っている時に助けることができないのでしょうか?

 しかし、三条市では既に試験焼却を行い、安全性が確認できたとして、来年1月から3月にかけて468トン分のがれきを本焼却するための補正予算1200万円を12月市議会に提案するようです。腰砕けにならないよう粛々と実行して欲しいものです。
ごく一部のわがままとしか言い様のないような人達の反対に屈することがあっては絶対になりません。

 衆議院議員選挙が12月16日に行われますが、この問題に対し正面から向き合う候補者がいないのは残念です。

  
                所長 須田幸英
 事務所通信12月号掲載
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